楠君は少し考えて


「友達だったら素直に謝るのがいいんじゃないか?
言わなきゃばれない事でも、ずっと罪悪感持ってるのって辛いしさ」


とアドバイスをくれた。


私はすごく複雑な気持ちでそれを聞いてた。


楠君と私は友達とは呼べない気がする。


それに、あの手紙はきっと、奈々ちゃん以外の人には決して見られたくはない楠君の本心。


それを私は勝手に見てしまっていたんだ。


最初は間違いだったけど、次からは自分の意志で…



黙ってる私に楠君は



「大丈夫だって。
ちゃんと話せば絶対分かってくれるって」



と優しく励ましてくれた。