―――夏の日
じりじりと太陽が照り付ける季節。
私は大切な人との出会いを迎える。
出会いは教習所
彼は教官だった。
ねぇ、先生
大好きだよ。
~♪♪♪
始業チャイムで玄関から出て来る先生たち。
場内には数台エンジンをかけて車の中で待つ生徒達。
私もその一人。
山崎弥生 19歳
今日が初めての配車。
教簿には配車担当の先生のだろう名前が書かれてあった。
『夜間 宮田』
これから出会う私の大好きな人。
どんどん先生達がやってきて、それぞれの指定された車に乗り込んでいく。
私が乗ってるのは12番の赤い車。
担当の先生の顔を知らない私はキョロキョロと先生達を見回す。
ドキドキだった
心の中で厳しい先生に当たらないことを願ってた。
そんな中、私の担当の『宮田先生』は中々姿を現さない。
というか顔が分からないから、誰が『宮田先生』なのか分からない…。
しばらくすると、若い先生が視界に入った。
あっカッコイイ…!
見た目24~6歳くらい?
童顔
身長…まぁ普通
痩せてる…ってか脚長っ!
って私は何を見てるんだ!!(笑)
「あ~、でもあの人が担当ならいいのに…」
どんどん若い先生が近づいてくる。
どの車に乗るんだろう~?
ガチャ
――うそっ!?
気が付くと
先生は12番の車のドアを開けていた。
「…ぅいしょっ。こんちは~」
先生と目が合う。
「こんにちは…」
やばい、私…顔ニヤけてる。
でも嬉しい♪♪♪
私は先生の着ている白いワイシャツの左胸に付けてあった名前プレートをちらっと見た。
『宮田』
ますます私は心が踊った♪
こんなカッコイイ先生が担当なんて私めっちゃラッキーやん!!
楽しくなりそう♪♪
なんて思ってはしゃいでた。
――この時はね、
まさかあんなにも先生を好きになるなんて思わなかったんだ…。
ただ夏の間だけ楽しく勉強出来るだけだと
そう思ってた――…。
「今日が初めてだよね?配車担当の宮田です!よろしく」
「あっよろしくお願いします」
「えっと、教簿くれるかな?」
「あ、はい…!」
先生に教簿を渡した。
教簿には自分の顔写真が付いてるけど……
アレ…
あんま写りよくないんだよね~(笑)
「OK…♪あ、そうだ!」
――ガチャッ
「教習中のプレートは後ろに置いてあるからこんな感じに差し込んでてね。あと…」
初めての配車だったから先生は教習を始めるまでの段取りを教えてくれた。
次からは教習が始まる前にやっててねって。
「じゃまず俺が運転するからよく見てて!あっ予習してきた?」
「はい、一応」
「じゃ一回降りてこっち(助手席)に乗って」
「は~い♪」
私と先生は場所を交代した。
カチッ
シートベルトを片手でする仕草
ハンドルを握る手
ハンドブレーキを解除する腕
前を見据える横顔
全部がかっこよくて
私はずっと助手席でドキドキしていた。
好きな人の助手席に乗るとこんな風にドキドキするのかなぁ…
授業中にも関わらず私はこんな事を考えてた。