ーーパタン

「……!」

「おい直樹!なにしてる!来い!」

「はっ、はい!」

美緒!起きてくれ!頼む!

「直樹、大丈夫だ。絶対助かる。いいや、助けよう!」

「……!はい!」

〈「いってきます!」〉

美緒っ……

朝、あんなに元気に挨拶して学校に行ったのに、病院に運ばれてきた時の美緒は、元気もなく、目も開けず、笑ってもくれなかった。

頼む美緒!目を開けてくれ!美緒!

その2日後、美緒は目を覚ました。

記憶をなくして……

《直樹STORY END》