ーープルプル

「晴斗はっ……どうかは知らないけどっ……怖かったっ……晴斗の温もりも感じることが出来なくなってしまうと思ったっ……晴斗とっ……ーー」

ーーチュッ

「……っ!」

今度は、晴斗がキスをしてきた。

「「ハアッ……」」

今までのとは違う、長く、甘いキス。

角度を変えながらのキスだった。

ーーギュッ

あたしは、晴斗の服を掴んだ。

「「ハア……」」

唇が離れて、顔を見合わせた。

「美緒には、強いって思われてるかもしれねぇけど、本当は俺、強くなんかねぇよ。本当は、弱いんだ。だから、正直、死ぬかと思ったんだ」