あなたとの最後のキスは
甘くて切なくて
止まれないくらい好きで
でも、君は止めてくる。
拒否するのは相手がいるからだって
分かっていたけれど
でも、僕は
君を最後まで愛していたかった。
僕達は一体何処で道を間違えたのだろう。
最近なのか、それともずっと前からなのか。
今日もうるさいこの教室を横目に僕は
窓の外に視線を向け暇を持て余す。
もう9月中旬だというのに、
外はまだまだ日差しが強く
暑いのが苦手な僕は有痛だった。
こんな時にも思うのは君だ。
あぁ、早く君に触れたい。
その白い肌に溺れたい。
駄目だ。
これ以上アイツの事を考えると止まらなくなる。
僕が机から立とうとした時
クラスの中でも目立つ『森川・ユズ』が
思いっ切り僕とぶつかった。
ユズは顔をしかめて僕を睨んだ。
ユズ「おい、お前邪魔なんだよ。」
当たった肩が少し痛かったのかさっきまで周りの
女子達と笑い合っていた笑顔の面影は消えていた。
ユカ「ユズちゃん自分から当たったんだから謝りな?」
そう言って君は止めに入る。
華奢で、可憐な君が。
ユズ「うっうるさい!」
ユズは図星を突かれて怪訝そうな顔をして
他の子達とそそくさとその場を後にした。
ユカ「…大丈夫?」
ハヤト「うん…」
僕達は、付き合っている。