それからあたしは数時間ほど眠ってしまったようだった。


犯人は無差別に誘拐したわけじゃない。


ちゃんとあたしを狙って誘拐したんだ。


なら、誰が?


そう思って考えていると、だんだん眠気が強くなってきてしまったのだ。


監禁されてから1日は経過しているはずだから、体は悲鳴を上げていたのだろう。


ふと目が覚めた時、部屋の中がいつもより明るく感じられた。


オレンジ色の蛍光灯に混ざり、白い光が差し込んでいる。