数分後、3人の覆面男たちが部屋の中に入って来た。


1人が美世を部屋から連れ出し、あたしと音はまた手錠で拘束されていた。


「あたしたちはスマホを奪った。勝ったんだから解放してよ!」


そう言っても男たちは返事をせず、あたしと音を椅子に座らせた。


今度は2人でスマホの奪い合いをさせられるんだろうか?


そう思っていると、再びモニターに明かりが灯った。


見覚えのある校舎が映し出されている。


「ここ、中学校だね」


音がそう言った。


「うん」


そうだ。


あたしたち3人が通っていた中学校で間違いない。