「ちょっと初美、なんだったの!?」


合流した初美に真弥がすぐにそう聞いた。


初美はニヤニヤと頬を緩ませて「告白された」と言った。


番号交換もしたようで、初美のスマホにはしっかりと田中君の番号が登録されている。


「嘘、なんで……!?」


「なんでって、あの薬が本物だったからでしょ?」


初美があたしの質問にそう答えた。


本物だった。


あの惚れ薬が!?


信じられなくてあたしは瞬きを繰り返した。


「効果が出るまで数時間はかかるのかもしれないね。でもバッチリ、面識なんてないのに恋人になっちゃったよ」


初美はそう言って嬉しそうに笑う。