☆☆☆
校舎裏をそっと覗くと、そこに初美と田中君の姿があった。
あの後こっそり2人の後を付いて来たのだ。
「あれはどう見ても告白だね」
小さな声で真弥がそう言った。
「そうだよね」
人の告白現場を見るのは初めての経験で、自分のことのように緊張している。
「だけど初美と田中君って面識ないよね?」
真弥の言葉にあたしは頷いた。
「たぶんね。田中君の方は有名人だけど、初美は普通だし」
2人は何か会話をしていて、時々笑い声が聞こえて来る。
すごくいい雰囲気に見える。
「なに言ってるのか聞こえない」
真弥が苛立ったようにそう呟いた時、初美が体の向きを変えてこちらへ歩き始めた。
手にはスマホが握られていて、スキップをするように軽快に歩いてくる。
校舎裏をそっと覗くと、そこに初美と田中君の姿があった。
あの後こっそり2人の後を付いて来たのだ。
「あれはどう見ても告白だね」
小さな声で真弥がそう言った。
「そうだよね」
人の告白現場を見るのは初めての経験で、自分のことのように緊張している。
「だけど初美と田中君って面識ないよね?」
真弥の言葉にあたしは頷いた。
「たぶんね。田中君の方は有名人だけど、初美は普通だし」
2人は何か会話をしていて、時々笑い声が聞こえて来る。
すごくいい雰囲気に見える。
「なに言ってるのか聞こえない」
真弥が苛立ったようにそう呟いた時、初美が体の向きを変えてこちらへ歩き始めた。
手にはスマホが握られていて、スキップをするように軽快に歩いてくる。