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放課後、3人で教室を出た瞬間後ろから初美が呼び止められた。


振り返ってみると、底に立っていたのはサッカー部の田中君だった。


「あの、先輩に話があるんです」


顔を赤らめてそう言う田中君。


あたしたち3人は目を見交わせた。


1年生と2年生の教室は階も違う。


そんな中わざわざやって来て、赤面しながら引き止めると言う事は、告白かもしれない。


「いいけど……」


初美は戸惑ったようにあたしと真弥を見た。


「どうぞどうぞ。あたしたちは先に行ってるから、ごゆっくり」


真弥はそう言い、あたしの手を握りしめてそそくさとその場を後にしたのだった。