「姉貴の髪、くくらされてんだよ。嫌でも覚えるっつーの。」 「あぁ、元ヤンの姉貴か。」 「あ、そう言えば明日から、夏休みだ。」 あたしの発した言葉を颯太が拾った。 「どっか出掛けようぜ~。」 颯太が言った。 「美亜も行くぞ。」 「え?あたしも?」