「ん?あぁ……「ねぇ、はやく行こうよ。和樹」
何かを答えようとした和樹の手を引っ張って歩き出す。
「痛てぇって……ったく、じゃあな」
口は悪いけど、顔は笑ってて。
彼女のことを大事にしているのが伝わってくる。
「……は?」
2人がそのまま去っていくのに、何も言うことができなかった。
なんだろう。
あたしが待たせすぎたのだろうか。
あたしに愛想をつかして、隣の彼女の手をとったのだろうか。
昨日、和樹には〝大事な話がある 〟と伝えたはずだ。
付き合うか断るかどちらかであることは、和樹にだって容易にわかるはずだ。
LINEをした段階で、もし違う人と歩み始めたのだったら、言ってくれてもいいのではないのだろうか。
あたしは宛もなく歩いた。
どうしてだろう。
前に進もうとしたこと。
その何がいけないことだというのだろう。
ねぇ、あたしはなにか悪いことをしたのですか。
別に何も高望みはしない。
何かを答えようとした和樹の手を引っ張って歩き出す。
「痛てぇって……ったく、じゃあな」
口は悪いけど、顔は笑ってて。
彼女のことを大事にしているのが伝わってくる。
「……は?」
2人がそのまま去っていくのに、何も言うことができなかった。
なんだろう。
あたしが待たせすぎたのだろうか。
あたしに愛想をつかして、隣の彼女の手をとったのだろうか。
昨日、和樹には〝大事な話がある 〟と伝えたはずだ。
付き合うか断るかどちらかであることは、和樹にだって容易にわかるはずだ。
LINEをした段階で、もし違う人と歩み始めたのだったら、言ってくれてもいいのではないのだろうか。
あたしは宛もなく歩いた。
どうしてだろう。
前に進もうとしたこと。
その何がいけないことだというのだろう。
ねぇ、あたしはなにか悪いことをしたのですか。
別に何も高望みはしない。