「あっ!バスきたよっ!」
「……っ」
香莉菜が指さす方向には、校門をくぐってくるバスの姿。
あのバスにはいつも雄大が乗ってくる。
そのバスを見据えただけで、ドクンっと胸が高鳴る。
いままでこんな風に感じたことなんかないのに、手足が震えてしまう。
ドクンドクン
自分でもわかるぐらいに鼓動が早い。
「おっはよー!亜実!今日もかわいいね!」
駆け寄ってくる男子高生。
「新学期そうそう邪魔!」
そんな彼をあたしは自分の体から引き離す。
「もーつれないなぁ」
いじけた顔をする彼は和樹。
ずっと前からあたしを好きでいてくれる。
雄大と中学からの友達なのに。
雄大と付き合ってるって知ってるのに。
好かれて嫌な気はしないけど、どうして友達の彼女にそうしていけるのかあたしには理解ができないものだ。
「あんたより……」
あたしには会いたい人がいる。
「……っ」
香莉菜が指さす方向には、校門をくぐってくるバスの姿。
あのバスにはいつも雄大が乗ってくる。
そのバスを見据えただけで、ドクンっと胸が高鳴る。
いままでこんな風に感じたことなんかないのに、手足が震えてしまう。
ドクンドクン
自分でもわかるぐらいに鼓動が早い。
「おっはよー!亜実!今日もかわいいね!」
駆け寄ってくる男子高生。
「新学期そうそう邪魔!」
そんな彼をあたしは自分の体から引き離す。
「もーつれないなぁ」
いじけた顔をする彼は和樹。
ずっと前からあたしを好きでいてくれる。
雄大と中学からの友達なのに。
雄大と付き合ってるって知ってるのに。
好かれて嫌な気はしないけど、どうして友達の彼女にそうしていけるのかあたしには理解ができないものだ。
「あんたより……」
あたしには会いたい人がいる。