「ん?」



部屋でのんびりとしているとベッドの上で、Lineの通知音が鳴ったので、スマホを手にとって画面を見る。



「……っ」



画面に映るLINEの通知に表示されていた名前。


──雄大


それは好きで好きで、たまらない人の名前だった。



「なん、で……」



スマホの画面に雄大の名前が表示されたのは、何ヶ月ぶりだろうか。



〝お前、和樹と付き合ってんの?〟



恐る恐る開いたLINEには、それだけが入力されていた。



「久しぶりとか会ってもいいじゃん」



なんていいながらもあたしは頬が緩んでいくのを感じた。

メールをくれたことも、噂を気にしてくれたことも嬉しかった。



〝噂になってるだけで付き合ってはいないよ〟



そう、素早くキーボードをタップして返事をする。

LINEもブロックされていると思っていたから、あたしからできなかった。

未読のままになるのが怖くて。

でも、ブロックしないでいてくれていたんだね。