「いやなわけない!嫌じゃない!」



ネックレスからお揃いの指輪を外す。

もう、ここにつけておく必要はないから。



「今度こそ、誓い守るから」


「……うん」



三度目の正直。

世の中には、2度あることは3度あるともいうけど。
あたしたちは、絶対に三度目の正直だって信じたい。



「とりあえず、いまは抱かせて」



なんて、指輪をおいて、あたしの体を舌で弄ぶ。



「……んっ」



久しぶりの雄大にとことん溺れてしまいそうで、そっと目を閉じた。



「……亜実」


「……雄大」



こうして、お互いの名前を呼べることすら、奇跡に感じて。
やっとこうして、体を重ねられることに喜びを感じる。



「なぁ、亜実」



ひとつになって、雄大をたくさん刻まれているとき、声をかけられる。



「……ん?」



雄大を感じながら、返事をする。



「幸せにするから、結婚しよう」


「うんっ」



あたしの返事に、雄大の旋律の速度が増す。



「愛してる」



ずっとずっと思い描いていた、大好きな人と恋愛。
新たにまたはじめられそうです。

新たな関係の名前とももに。

どんなことがあっても、裏切られたって。
それでもやっぱり、君が好きだった。

──永遠に君を愛するよ。


-Fin-