「ふははは!」



あまりに真剣に悩んでる雄大が面白くて、思わず笑ってしまう。



「おまえ、笑うことないだろ!」



あたしの頭をぽんっと叩く。



「……結婚なんてしないよ」


「……え?」



あたしの言葉に目を丸くする。



「雄大のこと、好きだから。ほかの人と結婚なんてしない」


「やべぇ、嬉しい」



あたしのことをまたさらに抱きしめる。



「雄大……」


「黒川歩との記事、マジでショックでさ」


「……うん」


「絶対信じたくなくて……でも、結婚とかなってるしもう無理なんだなって思ってた」



雄大があたしの額に自分の額をつける。



「雄大が好き。雄大に伝えられて本当に嬉しいよ」


「うん。俺も。愛してるよ」



軽くあたしの唇にキスを落とす。



「絶対、もう離さねえ」



大好きな彼はそのままあたしを、お姫様抱っこする。



「ゆ、雄大?」


「俺、我慢とかできねぇから」



なんて、昔のままの彼はあたしをそのままベッドルームへと連れていく。