「そんなとこに突っ立ってなにしてんだよ」



いつの間にか、部屋から出てきていたようで雄大が呆れた顔をしている。


「あれ、いつの間に」


「なかなか来ないから、気になって出てきてみたら、そんなとこで百面相してるし」



あたしを見て、笑っている雄大がいる。



「もう、バカ!」



あたしは雄大の元へかけよる。



「はいはい。とりあえず入れよ」



こうして、雄大が出迎えてくれる。
ただ、それだけのことなのに、嬉しくなって目頭が熱くが熱くなる。



「え、亜実!?」



あたしの涙にきづいたのだろう、びっくりした雄大に肩を掴まれる。



「迎えにきてくれて、ありがとう」


「なんだよ、そんなことで泣いてんの?可愛いやつだなー」



あたしの頭を撫でる。



「嬉しかったんだもん」


「はは、入れよ」



あたしの背中を押して、部屋の中へと入れる。



「ありがとう。お邪魔します」



はじめてはいる、一人暮らしの雄大の部屋。