「ほかの人になんか任せないでよ。春樹があたしを守ってよ」


「ばーか。結婚したら、そいつに守ってもらうんだよ」


「わかってるけど……」


なんだか、春樹が遠くなってしまうきがして、不安になる。



「俺と亜実の絆は永遠だろ?」


「うん」



あたしと春樹は切っても切れない関係だから。
永遠に切れない関係。



「はやく、幸せになれよ」



ポンポンと頭を撫でてからぎゅっと抱きしめてくれる。



「最後にもう一度、雄大に気持ちを伝えようと思うよ」


「そっか……。まぁ、このままだと後悔ばかり残って、先に進めないもんな」


「うん。ちゃんと伝えたい」



雄大に気持ちを伝えることは、いままでもしてきた。
でも、いままで、離れることがあるとそのまま諦めてきたから。

今回は、ちゃんと伝えたい。

大好きだって。
できることなら応えて欲しいけど。
応えられないってわかってるから。
そんな望みはしない。

でも、雄大の声もちゃんと聞いて。
それで、納得して雄大から離れたい。