「ねぇ、ゆず。この後ご飯、行かない?」



片付けを終え、エプロンを外しながらゆずに声をかける。



「んー、いいんだけど、雄大もいるんだよね。今日」


「え?雄大……?」


「そ。振られても友達だからね、あたしたち」



あたしは、振られたらそれで終わりだ。
でも、ゆずは大切なのかな。
あたしのことはそんなになのかなって負の感情がでてくる。



「雄大いてもよければ、行く?連絡しとくよ?」


「……うん。行く」



とりあえず、会いたかった。
顔が見たかった。

何度も裏切られているのに、自分でも懲りないなと思う。
それでも好きなものは好きなんだ。



「じゃあ雄大と約束してるお店に行こうー」



ゆずがお店のドアに向かうので、あたしもあとに続く。



「雄大、大丈夫?あたしいて嫌がってない?」


「ん?了解っきてるよ。ほら」



あたしにスマホの画面を向ける。

雄大の名前が表示された、LINEの画面には了解のスタンプ。

あたしの雄大のスレッドは、何日か前で終わってるのに。
ゆずとのスレッドは、毎日のようにしているつだった。