香莉菜は大学に進学して、あたしは美容室に就職しちゃって生活リズムがぜんぜん違うからあまり会うこともなくなった。

毎日会っていた高校時代を考えると寂しいけど、こればかりは仕方ない。



「とにかく派手だった」


「そっかー。なんか想像つかないなぁ」



香莉菜は、元気だけど派手な格好をするタイプではなかった。



「俺も一瞬幻かと思ったけど、2度見したらやっぱり香莉菜だったよ」


「はは、昌也は?」


「一緒じゃなかった。俺、サングラスかけたま
ま話しかけたからめっちゃ警戒されたよ」



春樹が隣に置いてあったサングラスを持つ。



「はは、そりゃ警戒されるね」



昌也と香莉菜は同じ大学に進学したはずだ。
昌也は短大だから先に卒業してると思うけど。



「昌也と香莉菜はそろそろ結婚とか考えんのかなぁ」



春樹がふと優しそうな顔になる。



「そうだねぇー。長いもんね」



中学から続いてるふたりだ。
香莉菜の卒業を待って結婚でもいいくらいかもしれない。

そろそろそんな話がでているのかもしれないね。