「え?なに!?なにが起こった!?」



目の前で繰り広げられていた光景にお姉ちゃんは困惑の表情。



「お姉ちゃんと春樹ってただの同級生……?」


「え?」


「あたしと別れることにお姉ちゃんが関係してるの?」



お姉ちゃんが現れるまで、春樹はそんな様子なかった。
過去にお姉ちゃんとなにかあったとしか考えられない。



「それはないよ」


「え?」


「確かに付き合ったてたよ」


「え……?」



お姉ちゃんと春樹が……?



「でも、あたしが一方的に好きで。春樹には別に大事にしてる子がいたよ」


「大事にしてる子……?」


「そのことどうにかなるとおもってたけど、その子は亡くなったって優から聞いたな」


「あ……」



春樹と初めて会った頃。
春樹が大切な女の子を亡くして、悩んでいた時期があった。

でも、その子のことは好きとかそういう感情ではなくて、本当に家族のように大切だったって言ってた。



「別れたくないなら、ちゃんと電話でもしてみたら?」


「うん……」