「あれで、別れたとか本当なの?」



不思議そうな顔をしてゆうたんが聞いてくる。



「もう、ゆうたんも知ってるでしょ。あたし達はもう終わったの。あたしが振られたの」



そう、あたしが振られた。
だから、雄大には特別な意味なんかない。



「でも、あれじゃあ雄大くんに未練があるようにしか見えないけどなぁー」



うーんと首を傾げて考えている。



「そんなことは絶対にないから」


「ま、そっか。本人しかわからないことにあたしが考えたって意味がないよね」



納得したように頷いて、ゆうたんが2人を追いかける。



「そんなわけないんだから……」



雄大に振られたのはあたし。
その事実は変わらない。

入院していたとき、毎日会っていたけど。
でも、それも終わった。
あたしが自分で終わらせたんだから。

だから、もう気にしない。
あたしは目の前のインターシップを頑張るだけだ。