「おはよ」



少し早く着いちゃったなーと思いながら、集合場所であるインターシップ先の最寄り駅につくと、壁によりかかっている雄大がいた。



「……雄大」



前の雄大ならこういう時絶対にギリギリか遅刻かだったから、あたしよりも早くついていることにびっくりした。



「今日はよろしくな」


「……うん」



雄大と話すのは、ふわふわして地に足がついてないように感じる。
これは、やっぱり好きだということで、それだけはどうしても変わらない。



「それ、似合ってんね」



雄大が腕につけてるブレスレットを指す。



「そうかな?ありがとう」


「……春樹から?」


「うん」



昨日、春樹にもらったブレスレット。
インターシップ中は当然ポケットに入れておくけど、まだ離したくなくてつけてきた。



「俺、ワガママだよな」



そう言いながらあたしのブレスレットに触れる。



「……雄大?」



見上げた雄大はすっごく傷ついたような顔をしていて、ちくりと胸が傷んだ。