凛は、怒ったように尋ねた。


「…だってね、遥真が、僕の命はそう長くはない。だから、どうせ死ぬなら愛する人の為に死にたいんだ。って泣きながら言ってきたんだよ。あんなに真剣な顔をして、感情をあらわにした遥真は初めて見たんだ。」




凛の目から、大粒の涙が零れた。



遥真の父親は続けた。