「勿論、遥真が死ぬのは悲しいし、嫌だよ。当たり前じゃないか。我が子だぞ?でも、そんな愛する我が子が、愛する人の為にしたいって言ってるんだ。本当に遥真が後悔しないんだったら、お前の好きにしたらいい」
「...父さん。ありがとう」
両親は二人とも泣いている。僕の方を見つめて、泣いている。でも、僕の決意は揺るがない。
どうせ、他の人よりも長くはない人生だ。死ぬなら愛する人の為に死にたい。
「父さん、母さん。身勝手な僕の行動を、許してください」
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