それから、僕達は付き合うことになった。
僕の身体が動かないから、もちろんデートも、隣を一緒に歩くことすら出来ない。

でも、そんなことなんかお構いなしに凜は、ほぼ毎日僕の病室に会いに来てくれる。
今日は何を食べたのか話しに来たり、解らない勉強を聞きに来たり、


……キスしたり。

僕の病気は、相変わらず進行し続けている。
でも、僕の幸せはどんどん募っていった。