幸「なに晴希きょどってんだよ!」

泰地「大丈夫だよはるちゃん!さっきのは冗談だから」

晴希「そうじゃなくて・・・俺、幸以外の人に晴希って呼ばれたの初めてだったから驚いただけ」

そっか、みんな『はるちゃん』って呼んでるもんね。
可愛いから。
でもあたしの中で晴希は晴希ってかんじで、はるちゃんって呼ぶほうが双子としても違和感をかんじる。

それより幸以外って言ってたけど・・・
聞いちゃっていいかな?

菜月「親・・・もはるちゃんって呼ぶの?」

晴希「親?はるちゃんはないけど『はる』だよ」

みやこ「はるちゃんのお母さんって美人そう~」

泰地「たしかに!男の子は母親に似るって言うもんね!」

晴希「そんなこと・・・」

幸「あるある!何回か会ったけど、美人で優しいし晴希とそっくりだよ。おじさんもハンサムだしね」

泰地「お~蛙の子は蛙って言うもんね!」

槙「バカかそれ批判の意味だぜ!」

笑い声が響いた。
美人で優しいお母さん・・・早く会って話して、16年分の空白うめたいよ。
それにしてもお母さんのことを淡々と話す様子からしても、晴希はまさかあたしと血がつながっているなんて思ってもないみたい。
真実を早く伝えたいけど、混乱しちゃうだろうし・・
とりあえずドラマの撮影が終わるまでは黙っておこう。