「ちょっと!二人とも聞いてよ〜〜」






朝から桃代の前に現れた花梨に、一瞬驚く桃代。






「おは…」




「なっちゃん聞いてよ〜」



桃代の後からきた夏樹が桃代に向かって挨拶をしようとしたが、花梨の泣きそうな声のせいで、断ち切られた。






「なんかあったの?」




自分の席に鞄をおきながら、朝から騒ぎ立てている花梨に迷惑そうに聞いた桃代。






桃代の隣には、すでに自分の鞄を席に置いてきた夏樹の姿があった。






「あのね〜あのね〜」





まるで、幼稚の様に二人に縋り付く花梨。