バンッ!




「ひっ!」


いきなり隼人が桃代の顔の隣に、自分の手をおき、顔をどんどん近付けて来た。







だ…誰かぁ〜








桃代は心の中で助けを求めた。







誰か…



だ…誰でもいいので!




だが、そんな桃代の声は誰にも届くはずがないので

当たり前だが、誰もこない。




こんなにも近くにある隼人の顔が

普通の女子ならかっこよすぎてその場で気絶しているのに対しー…







桃代の場合






き…ぎもぢ(きもち)悪い〜





顔を真っ青にしながら、
口に手を当て、すぐさま下に顔を向けたのだった。







これが、桃代!