そして、鋭い目付きで隼人を睨んだ桃代。
「ちょっと!あんた私の名前気安く呼ばないでよっ!」
携帯を閉じながら隼人に怒鳴りつけたが、隼人は笑顔のままだった。
「朝とか、もーほんとに疲れたんだからね!」
「だから?」
カッチーン
隼人の済ました顔で言った言葉に、とうとい頭を切らしてしまった。
「い〜加減にしなさいよ〜!!!」
いつのまにか作っていた拳をブルブル震わせていた桃代に隼人は覗き込んでいた。
そして、わらいながら
「桃代ちゃんこわーい!」
と桃代をなめている口調で話してきたので、この時の桃代の額には血管が怒りのあまり浮き出ていた。