「ひっ!」





桃代は一瞬、叫びそうになってしまっていたが、





とっさに掴まれていない、もう片方の手で自分の口を押さえた。



そして、つい頭を小さく下げてみたりした。





だが、そんな事をしても隼人の機嫌がなおる訳でもないー…。



そんな事を考えていた桃代に対し、いきなり隼人が口を開いてきた。





「あのな、」




「は…はい」



なぜか弱気になってしまう桃代。







だが、そんな桃代を無視して隼人は続けた。






「いくら俺がカッコイイからって緊張しすぎっ!」







………………








はぁぁ〜〜〜〜!!!?



それを聞いた桃代は、度肝をぬかれた様な、おかしな顔付きで、真剣な顔をしている隼人を見た。