あっ…!





イライラしながら、桃代はある事に気が付いた。





私がナルシくんから離れればいいんだ…!



イライラしすぎて、こんな簡単な事も考えられなかった自分に、少し恥をかいてみたりした。







そうと決まれば、早速実行に移った桃代は、




速歩きをしながら




隼人から逃げる様にして、その場から離れて行った。






だが、ある事に、桃代は足を止める事になる。




それは




「おいっ!待てよっ!」






後ろから、隼人らしき人の声が、桃代に向かって呼び止める声が聞こえたからー…。




「へっー…?!」