「花梨さんだよね?」


そう隼人に言われ、頬をピンク色に染めながら答えた。



「はい〜…」



花梨は目の前に立っている隼人にしか、今意識がいっていないらしいー。




一方桃代は、夏樹の後ろに隠れて、なるべく隼人と顔を合わさない様にしている。




「ところでさ」



隼人が話し始める。




「こいつが、花梨さんのアド知りたいんだって!」


そう言うと、隣で隼人に手を掴まれている和馬が前に出てきた。






「?」







桃代も気になり、夏樹の後ろから顔を少し出してみた。








そこには、顔を赤らませながら困った顔をした和馬が目に入った。