そうこうしていると
次から次へと人が教室に入ってきた



「おはよー桃代!!花梨」




その中には
桃代の気持ちを全く知らない夏樹の姿もあった



「おはよ!なっちゃん」




花梨はちゃんと返事を返したが


「…………」



桃代はなにも返さず
ただ運動場から見える生徒に顔を向けていた



「何?桃代どーしたの?」



後ろからひそひそと花梨に聞く夏樹に



「さ、さぁ〜」




とわざとらしく
話をそらした