「おまたせー」



鞄を肩にかけながら見走って桃代が向かった先



「わりぃーな」



頭をポリポリかきながらします桃代にそっけなく言う雅樹に



桃代はいつもどおりの笑顔を向けていた。




そんな桃代の笑顔に避けられている胸を高鳴らせる雅樹にきづかない桃代は



そんな雅樹に近づいた



「で?話があるの?」




玄関の傘立てに座りながら聞いた桃代の隣に雅樹も腰を下ろした




「あのさ…」



下を向きながら呟く雅樹に



「な、なに」



あまりにもうじうじしている雅樹を不可解に思いながら訪ねる桃代に



何か決心がついたように
雅樹は桃代のかおを見るなり大きく放った



「好きだっ!!桃代」