「最近なんか避けられているような」


廊下を歩きながら
独り言を呟いたのを

花梨は聞き逃さなかった。



「どうしたの?」


下を向く桃代になった花梨は覗き込むようにして聞いた




「それがさー」



話そうとした桃代の前に



「キャーキャー」



耳障りな叫び声が
嫌というほど耳に響いた




だが桃代は一点を見つめる





「隼人〜!!」





そう隼人の姿を…