俺…振られたんだ。




『冗談なんでしょ?』




隼人は桃代に言われて傷付いた言葉を何度も頭の中で巡らせていた。





俺、マヂだったのに


人を初めて好きになって
ドキドキして


いつも俺に告ってくる子達は、こんな気持ちなんだなぁーって


わかったことが沢山あった。



想う気持ちを知る事ができた。



初めてだったから
迷う事もあったけど

友達の和馬のおかげで
自分の気持ちを伝える事を学んだ。



これで、気持ちが通じ合えて、お互い幸せに過ごす



なんて思っていたけど



『だいっきらい!!』



まさか、桃代が俺を好きじゃなかったんだ。


それはわかっていたけど
改めてまた聞くと


ショックがでかすぎて…

何したらいいのかわからない


俺、正直振られるとこまで考えてなかったから


結構ショックがでかい…






でも、もういいんだ。
わかったから




相手の気持ちがちゃんとわかった今だから




俺も好きにならなきゃいいんだ


お互い好きじゃないんなら



好きじゃなくなればいいんだ。



もう、あっちが好きじゃないんなら



こっちも好きじゃなくなってやるよー…。





だから……




この想いがまたよみがえらないように





桃代から





避けるわー…。