「いいじゃん」




適当に言う和馬に



「いやいやいや〜
そー言う問題じゃないから」



と手を横に振った。





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『桃代ちゃんに今日告れば?』





『!!』




朝、グラウンドをぼーっと眺めていた隼人に


強がりながら和馬が言った。






『…は?』





意味がわからないのか
理解しようとしないねか



隼人は抜けた顔をして
グラウンドに向けていた目線を和馬に向けた。







『冗談だろ?』







隼人は全く本気にしていなかったが




真剣な顔をする和馬を見ていたら




どうやら本気で言っている事にようやく気付いたかと思うと






『はああぁ〜〜〜!!!』



と叫んだのだった。