「おっ!高橋おはよー!!」
そう桃代に、元気な朝の挨拶をしたのは
「雅樹くーん!!」
そう
爽やか笑顔の雅樹だった。
文化祭の準備から
話すようにかなった二人は
あれから仲良くなっていたのだった。
「野村と前村もおはよー」
桃代の近くにいた夏樹と花梨にもあいさつをした。
「「おはよーー」」
桃代の前の自分の席に着いた雅樹は
桃代がいる後ろに顔を向けた。
「なんだよ高橋!」
「ん?」
そして、いきなり桃代の顔を覗き込むようにして
接近した雅樹に
一瞬緊張した桃代。
だが、そんな桃代に気付かない雅樹は聞いた。
「なんか、機嫌よくねーな」
「え?」
一瞬浮かんだ隼人の顔…
「別になんもないよ!」
だが、隼人顔を頭から掃うように消しさって
いつものように笑顔を向けた。
その桃代の笑顔をみた雅樹は
「そっかぁ」
と微笑みながら笑った。