「隼人どーした!?」




教室に入った途端
心配しながら和馬が今にも倒れそうな隼人の所まで駆け寄った。






「……………」



何も聞こえなかったのか
隼人はここでも無反応だった。






そんな隼人を和馬は一旦隼人の席まで歩かせると




椅子に座らせた。






しばらく隼人を落ち着かせるため時間をおいて



さっそく和馬は喋りだした。





「なんかあったのか?」




「………」


机の一点を見つめて
何も答えず、ただぼーっとする隼人に、
和馬は続けた。




言いづらそうに


「桃代ちゃん?」




と言ったのと同時に

隼人の体は反応して、体をぶらつかせた。




やっぱりなー…




和馬は額に一粒の汗を流した。