「桃代…顔,恐いよ…」 「あん?」 聞いた本人夏樹は 引いた。 朝から恐い顔する桃代は、近寄りがたい空気を漂わせながら 自分の席について 「はぁーーー」 と、どこかの おじさんのようなため息をついた。 「なんか、桃代変じゃね?」 そんな桃代の後ろ姿を見ながら隣にいる花梨に言うと 「そうだね」 と心配そうに返した。