「………!!」



隼人はつい
桃代の唇を奪ってしまっていた。




手を大きく動かす桃代に気付かずに




隼人は力を入れて
顔を桃代にくっつける。






「ん〜〜〜〜!」





顔を大きく横に動かした桃代は



やっとの思いで隼人から唇を離す事が出来た。






「………」




顔を離された隼人は

少し傷付きながも下に顔を向ける桃代を見つめた。






やばかったかな…



後悔してしまった隼人は
桃代の顔を覗き込むで





「桃代ちゃん…?」



と名前を呼んだか



しばらく黙っていたのに
小さく桃代は呟いた。





「………最低……」