「よっ!桃代ちゃん!!」



ビクッ!




隼人の声で我にかえった桃代は驚いた。



いつの間に自分の前に隼人が立って
いかにも上目線で桃代を見下していたから。





「な…なによ…」



無駄だとは思いながらも
一応睨む桃代に


隼人は不気味な笑みを浮かべながら

桃代との距離を縮める




だが、桃代も負けてはいなかった





隼人が桃代に近づくにつれ
その分桃代は遠ざかる。







遠ざかる…
と言っても終わりはある






あー…うそ





桃代の後ろにはもう
壁しか残っておらず



これ以上さがれない状態だった。





ひ、ひぃーーー





そんな桃代をみた隼人は
さらに桃代に近づき



最終的には



「捕まえた♪」




隼人との間には10センチな距離しかなかった。