「誰だよ?あいつ」
「誰だよってー…?」
いきなりの質問に戸惑う桃代に対し
隼人は淡々と話を続けていた。
「今日準備のとき、話してた男子だよ」
男子…?
頭で今日あったことを
蘇れせながら考え込むと
「あっ!」
思い出したかのように
パッと表情をかえた。
「雅樹くんか!」
雅樹くん?
この名前に体が反応した隼人に気付かない桃代は、話を続ける
「雅樹まぢおもしろくてさー話がすごく合うんだよ〜〜」
楽しそうに雅樹の話をする桃代を隼人は黙って見ている訳がなかった。
「あんな奴かっこよくないだろ?」
「………?」
隼人の言葉に桃代は意味がわからずにいた。