「話しってなんだろ〜
桃代恐いよぉ〜〜!」
「大丈夫だって花梨!勇気をもて!」
「で、でも…」
放課後のA組の前の入口で、花梨が顔を赤らめながら中を覗く。
その花梨の目線の先には…
「隼人!お前に今日なんかおごりたい気分だわ!」
「え!!まぢで
さすが!十年の仲のダチだわぁ〜〜」
すっかり仲直りしていた隼人と和馬の姿があった。
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「隼人!」
三限目が終わった休み時間。
A組の教室の窓からグランドにぼーっと目を向ける隼人に、
和馬が声をかけた。
「………?」
そんな和馬に、隼人は呆然としながら目をゆっくり向ける事しかできなかった。
そんな、やつれた隼人の顔を見た和馬は
ズキッ
ただ胸を痛める事しかできなかった。