「い、いきなりですか?」


さっきの、あの暗い顔はどこへー…?



桃代は、一人そう思うと、花梨は机を無駄に叩きまくっていた。




「絶対むりだよ!無理無理」



首を何度も横に振り
告白することを拒んでいた。



「何で?」



そんな花梨に、桃代は冷たく放った。



そう聞かれた瞬間、花梨は動くのを止めゆっくり話し出した。



「だって、もうだめだよ!
和馬くん、絶対私の事引いてるよー」



さっきあった元気はどこかに放り出されたような顔をして言う花梨に、




「何でわかるの?」




覗き込むように桃代はみた。




そんな桃代に、花梨はだまって目を向けた。