「花梨諦めちゃだめだよ?」 なんとか出た声。 悲しすぎるよこんなの せっかく二人両想いなのに、お互い素直になれないから、 どこかですれ違ってしまってるんだよー…。 勿体ないよ、こんな…。 「和馬くんに、今日告りな!」 「……………」 しばらく桃代と花梨の間で沈黙が流れたと思うと 「えーーー!!!」 耳が痛くなるほど、花梨は叫び声に近い大声を出していた。