話し出すが、隼人は無反応だった。



それでも、桃代は喋った。


「隼人くんが頑張ってたことしってるよ!」




そう言ったら、隼人は下に向けていた顔を桃代に向けた。





「和馬くんが大好きなんだな〜って何回も思ったんだ。」






「うん」




隼人が返事したことに、桃代はよろこんだ。






「だからさ、」





桃代は隼人を覗き込む。







「皆が、素直になればいいんだよ!」






そうニッコリ笑った桃代に、隼人も笑い返した。





「そうか…」





納得したように頷くと、ブランコから飛び降り、夜空にむかって叫んだ。