「はぁ?」
ビクッ!
和馬の低い声と怖い目線に、桃代と花梨は体を震わせた。
「何やってるかって?」
隼人に近づきながら
どんどん睨み付ける。
だが、隼人も負けじと和馬を睨みかえす。
「おまえが原因だよ!!」
怒鳴りつく和馬に、遊園地にきている客はこちらに注目する。
「?」
隼人は、何がと言わんばかりの顔をしていた。
「おまえがいるからこんな事になったんだろ!!」
「な…何がだよ!」
「ふざけんな!!
何がカッコイイだよ!」
最後に花梨に顔を向けて
「もういーよ…」
と弱り切った顔をして言い残すと、どこかへ行ってしまった。
「おいっ!」
和馬をとめようて隼人が走ると、
「帰るっ!」
と背を向けながら
帰ってしまった。