「早く!」 桃代は、隼人と腕を掴むと、花梨達の所まで駆け足で向かった。 そんな私達に気付いた花梨は、 「桃代…」 と目を赤らめて呟いた。 「和馬くん…」 「和馬!!」 桃代が和馬に何かを言おうとしていたが、 花梨に怒鳴りつく和馬をみて隼人がキレていた。 「おまえ何やってんだよ!」 桃代の前に立つと、 花梨に向けていた目線を隼人に向けた。